生活のうすのろ

 

結局きのう、あれからカップ焼きそばを食べて、ちょっとお酒ものんで、最近気になっている人の日記をネットで読み漁った。物書きの人の日記はときにヒリヒリしていて中毒になる。3時すぎに寝た。ほんの二ヶ月ちょっと前までほぼ毎朝5時起きだったのがウソみたいだ。

寝付きが悪くて何度か目覚めて8時半に起き上がる。カップ焼きそばの胃もたれ。コーヒーを薄めに淹れて、走るときに聴く予定だったクドカンのACTIONを再生する。クドカンの担当日に武田砂鉄さんも出るというスペシャル回なのだ。
ラジオを聴きながら「仕事本」の続きを読む。ああ、こうしているうちに走らないと、どんどん体がベッドに吸い込まれてしまう。よくない…よくない…と思いながら横になる。起床1時間後のアイドリングストップ

しばしの停止ののち、きのう夜中に読んだ日記に回転寿司に行ったことが書かれていて、寿司食べたいな〜と思ったことを思い出す。近所の回転寿司店を検索。もう、外に出る口実をつくらなければ今日がなにもかもダメになってしまう気がして。回転寿司店は駅前のほうにもあるがここはあえてより郊外のとこにしよう。服を着替えて化粧を施す。きのうドラッグストアで買い物したときにほんの出来心で買ったアイシャドーを使おう。安い化粧品しか使ってないけどメイクは楽しい。その楽しい世界の入り口に導いてくれたあの人にもう会えないなんて、何度考えても信じられない。伸びをしたら背中のまんなかあたりの筋が違えてしまった。痛い。

 

自転車を走らせてド郊外の回転寿司店へ。客席は3割くらいしか埋まってない。片耳にイヤホンを入れて「ジェーン・スー生活は踊る」を聴きながらもくもくと食べる。片耳イヤホンとか競馬中継聴いてるオッサンかよ、と思いつつもラジオは聴きたい。もはやTBSラジオ(主に昼)はわたしの生活の一部です。食べたいものをすきなだけ、すきなタイミングで食べられるしあわせ。しかも後片付けしなくてよし!結局20貫くらい食べた。うち3皿エンガワ。エンガワおいしいよね。にしても20貫、こんなだから運動してもちっとも痩せない…
お会計を済ませて店を出る。道中にスタバを見つけたので行ってみよう。郊外型のドライブスルーができる店舗。お客さんが少なくて安心する。
スタバがストローを紙にしたらしいというのはツイッターとかで見てなんとなく知っていたが、わたしが頼んだキャラメルマキアート(アイス)にはストローがついてなかった。ちかくのナプキンとか置いてあるカウンターを見てもストローが見当たらないので、上蓋を外してコップみたいに飲んだ。こういうときに店員さんに話しかければ解決しそうなことをつい怠ってしまう。本を二冊持ってきたので気が向いたほうを読む。

家をでる前に違えた背中が地味に痛くて、小さい声でフゥーとか言って紛らわしながら、なんとなくショッピングモールに行きたくなったので向かう。あの巨大空間で虚無を感じたい。ショッピングモールとかファミレスって、虚無ならではの器の大きさがあるような気がする。自分が誰でもなくても許されるというか。対岸に値するのは洗練されたセレクトショップとか、個人経営のこぢんまりした飲食店とか。今日は虚無モードなんだな、わたし。
チャリを漕いで15分ほど、立川のららぽーとに到着。とくに何の目的もないが、なるべく目に付いた店にはいちいち立ち寄って行く。全然しらないファストファッションの店でいいかもと思った服を試着したら自分の体型とまったく合ってなくて笑う。ららぽーと、2時間ちょっと滞在したが結局服雑貨類はなにも買わず、産直野菜の店でおいしそうな春菊とナスとトマトと大葉を買う。これにひき肉を買えば有賀薫さんのレシピでスープがつくれるぞ。
それにしてもやはり背中が地味に痛い。かばって変な姿勢をとってしまうので肩もガチガチになってきた。帰りましょう…

 

と、国立方面にチャリを走らせるが家にいたくない!!と思い始めてしまった。でも、歩き回った疲れもあるんだと思うけど、背中が痛くてなんとなくつらい。どこか一杯だけさくっとビールを飲んで帰ろうか…と思いつくが普段まったく飲み歩いてないので皆目検討がつかず結局家に帰ってきてしまった。ああ、アンテナの弱さよ。
家にいる時間が長すぎて、一度外出すると解放された気分でハイになり、帰りたくなくなってしまう。「生活のうすのろ」という文字が浮かぶ。なんだっけ?とインターネットで検索したら佐野元春の「情けない週末」という歌の歌詞のようだ。知らない歌だ、と思ったら穂村弘の「現実入門」で引用されていたのだった。これを読んで頭の片隅に残ってたようです。


今日はがっつり走りたかったけど背中がアレなので、あとでユーチューブ運動をしようかなと思う。